Designer: Mirabilia Designs (Nora Corbett)
Fabric: Wichelt 32ct Amber
Threads: DMC, フジックス モノカラー#60 透明糸 (ビーズ付けに使用)
150W×383H, 2over2

サンプラーから離れて、ちょっと一息。 左が完成品、右はビーズが付いていない状態。
ミラビリア、初心者の頃に背伸びしてステッチしました。
2005年の秋に刺し始め、別の物に手を付けて休止状態になり、完成まで1年半ほどかかっています。
今までの中で最も色数が多かった作品。といっても39色どまり。

休止から長く戻らなかった理由、忘れていたことを想い出しました。
色合いが想像とは違っていて、いま一つ気乗りがしなかったのでした。
ショップの画像やサンプルの写真を見て、渋めの色使いだと思っていたのです。
ところが糸を手にして、可愛らしいピンク色が多く使われていると知り うろたえました。
一番ステッチしたいミラビリアだったから、刺し切ることができたのだと思います。

ステッチしていて特に楽しかったのは、ベタ刺しの部分。
苦しんだのは、頭上にかかげられているリースの色変え。
思い込みで小まめに糸を始末していて、くじけそうになりました。
振り返ると、もう少し柔軟に裏の糸を長く渡してもよかったと思います。
まだ余裕がなくて、楽しむことを一番に考えられなかった気がします。
色替えの多い絵画的なデザイン、今後刺すことは恐らくもうないでしょう。
糸を頻繁に変える多色使いは、苦手なのだと思い知りました。

色々ありましたが、憧れだった豪華なミラビリア、経験できて満足しています。
実際に刺してみて、光の表現方法が素晴らしいと感じました。
スカートのすそ部分や衣装前面のドレープ、ステッチしている最中は
濃淡が少し極端すぎるように思えて違和感があったのです。
けれども、離れて全体を見ると光を強く反射しているような効果が出ていて納得しました。
特にツヤのある刺繍糸ではないのに、配色で輝きを表現できるのが不思議でなりません。
ところでMirabiliaって何だろうと、今さらながら調べてみました。
どうやらラテン語のようです。Noraさんのデザインは、確かにMirabiliaです。marvelous!
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【ベタ刺し】同じ糸で一定の範囲を塗りつぶすようにステッチすること。
一体どなたが考え出した言葉なのか、面白い用語です。
マンガの「ベタ塗り」になぞらえて、こう呼ぶのだと思っています。